
先日、ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留のラウンジで素敵な光景を目にした。歳のころ50~60代と思しき白人男性が、夕暮れ時に一人でカクテルとナッツで静かな時間を過ごされていた。文字通りナッツを口に放り込み、カクテルをちびりちびりと口に運ぶ。
まあ、なかなかと絵になる光景だった訳だが、そこで、ふと頭を過ったのが「この感じ、日本人、ないしは日本文化で置き換えてみたらどうなるのだろう?」といったことだった。
ほぼ同時に思い浮かんだ回答は「焼酎に柿の種?」だった・・・結構、妥当なイメージだと思うのだが。ただ、同時に「こうしたスマートな空間にはやはり似つかわしくないなあ」とも。
“文明開化”という名の大義名分以来、未だ日本人のDNAにこびり付く幾分かの外人(欧米人)コンプレックスを差し引いたとしても、そうした自虐的な色彩を帯びた感想は変わらないというのが2025年を生きる日本人としては甚だ悩ましいところであり、こうした“悩ましさ”をこれ以上コンプレックスとして溜め込まないためには「日本人は畳の上で焼酎! 柿の種、最高!」と、これが日本文化だ!とでも言わんばかりの開き直りで乗り切るか? はたまた、低い鼻を隠すにはマスクほどの役にも立たぬイタリア製の高級スーツに身を包み、抜かりなくホワイトニングが施された不自然なまでに神々しい白い歯を覗かせながらナッツを噛み砕く“ナイスガイ”という名の昭和の残響に酔いしれながら、「如何にマティーニのオリーブをスマートに食すか?」についての方法を、いにしえの受験戦争でとっくの昔に消費し尽くした消費期限切れの全知能を動員して模索するか?
まあ精々、このような歪んだ愛国心、ないしは最初から歪んでいるグローバリズムの小さな旗でも振りながら、こうした二項対立に根拠の乏しい優劣を付ける程度の選択肢しか持ち得なかったのでは無いだろうか?
ところがそれ、コンプレックスを溜め込まないどころか、残念なことにコンプレックスがより一段と大きく育つよう、無駄に栄養を与えることになるという・・・おお! 我が名は“悲しき日本人”なり・・・ってな感じ?
まあ、少なくとも今までは・・・
そんな折、霧島酒造さんから「KIRISHIMA No.8(キリシマナンバーエイト)」のプレスリリースが届いた。霧島酒造さんと言えば、私的にはやはりなんと言っても「黒霧島」!
実はこの十数年(20年近く)、愛飲しているのがこの「黒霧島」なのだ。
20代の頃は「焼酎なんてものはオヤジが呑むものだ!」なんてことを嘯いていたものだが、この「黒霧島」との出会いによって一気に焼酎好き、しかも芋焼酎好きになってしまった。あのトロッとした程よい甘みは何物にも変え難い。これは忖度なしで心からそう思っている。私が死んだら仏前に供えてもらいたいものだ。まあ、私が仏になれるのかどうかは別として・・・そもそも生きているうちに仏の行いをしていない様な人間が、死んだからというだけで、いきなり“仏様”になるなんて都合の良いことがあって良いものだろうか??? 全くおめでたい世の中である。
まあ、それは兎も角、「黒霧島」の美味しさは私の死後も続くことであろう。まあ、そんな願いを込めて。
さて、そんな霧島酒造さんから炭酸で割るとシャンパンのような味がすると噂の芋焼酎が発売されているという。それは聞き逃すことが出来ない!
ここで、ふと、ある考えが頭を過ぎった。
「これなら、日本人も飾ることなくあの外国人のように自然に振る舞える(呑める)かも知れない」
そこで今回のレヴュー(本記事)が決まった。前置きが長くなったので、本題に関しては先に結論を言っておこう。
良いと思います!
確かに、フルーティーでシャンパンの様な味がします。ちなみに、改めて「黒霧島」を炭酸で割ってみましたが、こちらはやはり、いつもの美味しい芋焼酎の炭酸割りでした。

当たり前ですが、「黒霧島」と「KIRISHIMA No.8」は全くの別物です。ところが困ったことに両方とも美味しいのですよ、これが。
汝の名は霧島酒造・・・おお!”楽しき日本人”なり・・・となるわけですな、ここで。
せっかくお酒を控えようと思っていたのにそうさせてくれない(笑)
ちなみに霧島酒造さんからはレヴュー用に「KIRISHIMA No.8」と「黒霧島」を1本ずつ送っていただいたのだが、早速、個人でも1本ずつ追加購入してしまいました。もちろん、炭酸も。
で、先の「これなら、日本人も飾ることなくあの外国人のように自然に振る舞える(呑める)かも知れない」に話を戻すと、次なる問題は「お洒落な柿の種を如何に探すか?」だった訳だが、これがまたちょうど良いタイミングでピッタリな商品が販売されていることを知り早速購入。
『ぼくの頭の中は8bitの柿の種』
これは坂本龍一氏が生前、自身をそのように語られていたとのことで、それをお洒落な缶入り柿の種として商品化したのだという。
ちょうど、某企業さんのサウンドロゴ(企業イメージに最適化したジングルのようなもの)をスタジオで制作していたこともあり、どうせなら坂本氏も愛用したシンセサイザーPROPHET-5の前で炭酸割りした「KIRISHIMA No.8」に『ぼくの頭の中は8bitの柿の種』&ミックスナッツといったツマミをマリアージュしてみようと思い立ち、スタジオに「KIRISHIMA No.8」やツマミを持ち込み、軽く晩酌・・・という名の休憩。

なかなか良いですぜ、これ!
確かに和風シャンパンですぜ、兄貴!(ちなみに僕は一人っ子、兄弟はいない)
ちなみに、個人的な好みを言えば、レモン風味の炭酸で割るのがお気に入り。
というわけで、スタジオ作業はまた明日・・・となったのは言うまでもありません。
この「KIRISHIMA No.8」シャンパン(「KIRISHIMA No.8」+炭酸水)、今からの時期だと、もちろんクリスマスにも“有り”ですが、なんといってもお正月の食卓にこそピッタリなのではないでしょうか? 昨今流行りの似非グローバル時代において、日本人に残された唯一?の良心かどうかはさておき、日本人の食文化に残された最後?の砦、未だ和風食材健在のおせち料理にこそ合わせたい和風シャンパンなのではないでしょうか。否、もはやシャンパンという形容すら必要としないオリジナルの“あれ”で良いのではないでしょうか? 常連さんが席に着くなり「いつもの“あれ”ね!」の“あれ”ね。
で、真冬の冷える夜には「黒霧島」のお湯割りで決まり!と。
まあ、クロキリ(黒霧島)は水割り、炭酸割りetc.なんでもござれの万能選手なのですが、個人的にはロックでいただくことが一番多いかな、一応。
ちなみに、音楽はロックよりもクラシックと70~80年代前半のテクノが好みです。
大人になったスキゾ・キッズは「黒霧島」、ときに「KIRISHIMA No.8」+炭酸水(レモン風味)に持ち替えての二刀流を以ってして、こうして本日も戦略的逃走を企てるのだ!
━━ バッカスの眠る庭で
商品詳細
霧島酒造「KIRISHIMA No.8(キリシマナンバーエイト)」
アルコール分:25%
商品分類:本格焼酎
販売希望小売価格(税抜):1340円(900ml)/1050円(490ml)
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